このお話は「泥棒」に関するお話です。予め確認しておきます。
リフォーム会社や工務店さんでも、たまにですが「泥棒の対策にカメラ付インターホン」は有効ですよ。と言ってお勧めされているということを、何度か聞いたことがあります。はたしてそうなのでしょうか?
泥棒は下見をします。ただ、よく防犯のプロといわれている方々が、講演や本の中で書かれているように、数週間に亘って、家族の同行がメモされていた・・・みないな下見は決してありません。よく考えてみれば分かるのですが、家族の行動パターンを見たところで、泥棒にとって肝心の「お金があるのかないのか?」「あるとしたら何処にあるのか?」について、1年間下見(張り込み)しても分かるわけがありません。最初の方にも書きましたが、泥棒は空振りが多いのに、数週間下見に費やしていざ入ったら空振りで終わったとします。すると、この泥棒はご飯が食べれなくなってしまいますよね? だから現実ではないと言うことです。
一般的な泥棒の下見は、今からどの家に入るか?の下見です。泥棒(空き巣)にとって肝心なことである、今留守であること。と、自分が入ってから逃げ切るまでに第三者の目に触れる確率が低いか否か?を確認する下見です。
雨戸やシャッターのところでも書きましたが、泥棒は自分自身が逮捕されたくないと言う思いから、自分に重要な「留守の確認」は入念に行います。外部から観察(多くの点を見ます)して留守と思われるかどうか?中には窓ガラスに石を投げつけて、中の人の反応があるのか無いのか?そして、最終的にインターホンを鳴らして、反応があるか?誰か出てくるか?を見ます。
つまり、インターホン自体が泥棒の下見アイテムであり、それがあるから「ここはやめておこう」と言うアイテムでは決してないと言うことをご理解下さい。(よく考えるとごくごく自然にご理解いただけると思います)
そこにカメラがあっても同じこと。つまりそもそも製作の段階から、空き巣対策に作られたものではないことを消費者は知るべきです。
インターホンは「強盗対策アイテム」です。もちろん、「押し売り」や「訪問販売」。無用な勧誘などを玄関先で会う事もなく撃退することもできます。扉の外に誰が何の目的で訪問しているのか確認して、面接の必要があるのか無いのか判断した人だけに面接する選択の余地を与えてくれるのです。
ただし、カメラ付インターホンを狙って、作業服を着てダンボールを持った強盗が、あえてカメラでその服装と荷物を見せ付けて、宅配便を装って扉を開けさせるというケースもありますので、くれぐれも、カメラの無いインターホンと同じ様に「誰から何が届いたのか?それは本当に自分宛の荷物なのか?」をインターホン越しにでも確認する癖付けをしてください。
本来最も大切な町のコミュニケーションを妨げる、これら手口もありますが、近くに引っ越してきたといって扉を開けさせる強盗も居る時代ですので、残念ながらこの点は注意せざるを得ないですね。
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