ある日の留置場内での泥棒同士の会話です。
一人はまだ若い新米の泥棒。一人は年配のプロの泥棒です。若い泥棒がテレビの刑事ドラマを見てて、高価な時計などを質屋に持っていって足がついて捕まったというストーリーを何度も見ていたので、ある家に入ったときに近のロレックスがあったが盗まなかったという話をしていたときです。
プロの泥棒「アホやな。今度からはな、阪急○○駅を降りて○の方向に行くと道が二手に分かれるねん。その中州にある喫茶店の親父に俺の名前を言え。そしたら買ってくれるから。そこはぶつをさばいてくれるとこや」
新米の泥棒「そんなですか。ありがとうございます。今度からそうします」
私→新米の泥棒「お前、もうしませんって言うてたんちゃんうか!」
と言う具合です。檻の中では反省する者もいなくはないですが、日常こういう会話が繰り返され、徐々に知識を得て出てきたときには、捕まる前よりバージョンアップしているというこがあるのです。
その新米の泥棒は、裁判の結果「執行猶予」で早々に世間に出て行きました。彼が改心して泥棒から足を洗ってくれていることを心から望みます。
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